ジビエならラシーヌ[京都 北野天満宮 東側]
2014/10/28
京都の円居で15年間の修業の後、独立
北野天満宮の東側に
Racine(ラシーヌ)を立ち上げる。
年季の入った腕であることは容易に想像できる。
ちいさな、かわいいフレンチ店ではあるが、肉を扱わせたらすごい
東京で、ルヴェソンヴェール南大沢の川村シェフに「京都に行ったら円居以外でお勧めはありますか?」と酷な質問をしたところ、出てきたのが「ラシーヌの今達シェフ」の名前
また、
ラシーヌの前に伺った店が、京都の円居グループ、京都大学桂キャンパスのラコリーヌ
ここでも「ラシーヌの今達シェフ」の名前が挙がった
そこで、ラコリーヌの清水シェフが直々にラシーヌに電話をしていただき、通常ならば予約が取れないお店なのに、無理やりねじ込んでいただいた。
桂から四条大宮まで阪急で戻り、そこから自転車で、北野天満宮まで上がる。京都市内特有のだらだら坂の歓迎を受けるが、今はiPhoneがカーナビになるので、最短ルートで迷わずにたどり着けた。もちろん電動アシストは助かる。
二人のシェフから出てきた同じ名前、「点と点」「線と線」
まことに運命的なものを感じる。
通常は、飛び込みでの食事はほぼ不可能に近く厳しい、
飛び石連休の月曜日の平日が功を奏したのか、1席だけカウンター席が空いていた。通常ではダメなんだろうが、ラコリーヌの清水シェフのおかげ!ありがたい
クロスの白が映える!
ラコリーヌでコースを食べているので、ここでは、3800円のディナーのコースにさせていただく
それにしても、安い!
東京で、夜のフレンチで3800はなかなか無い!
赤ワインをグラスでお願いする
グラスで600円か650円、良心的
まずは、
【食前の一品】
豚肉のパテ
香りが重厚で素敵
バター皿が、モダンでハイカラ
バターが黄身に見え、ゆで卵のような器
結構、大きいバター皿
半分にしたゆで卵のよう
おもしろい
【前菜】豚肉と玉子のガレット
ガレット=そば粉のクレープ
肉汁がじゅわーではなく、豚肉の香りが程よくうまい
さて、メモない
豚肉だったのか?軽い自家製ベーコンだったのか?
【メイン】豚のコンフィ
豚を8時間ほど、低温の油でゆっくり、じっくりと加熱
フォークだけで身が崩れる
体格を見て、大きめのお肉にしていただいたようだ
肉が、ふわふわっていうのは初めて
もちろんナイフ不要
食べていて、しあわせこの上ない!
【デザート】いちじくを丸ごと使ったデザート
白い部分は濃厚バニラアイス
すっぱすぎず、甘すぎず
重い肉料理を食べた後のしあわせ!
食後に、今達シェフにインタビュー
今達シェフはシェフでありながら、狩猟免許?をお持ち。
京都の山奥に入り、空気銃でジビエを調達、きっちり処理までご自身がされるのだそう。
鴨、いのしし、ハト、鹿あたりだろうか?
もし、京都でジビエを食べたい時は、是非ラシーヌで!
で、
いつ頃が季節なんですか?と、
「秋の10月~11月が最盛期」とのこと、
ジビエ料理はいつも出ているんですか?
「必ず数週間前に予約とジビエの状況を聞いてください」
「ジビエが食べたい時は、必ずジビエの状況を聞いてください」
「ジビエは〆てから1週間~2週間熟成させるため、状況によっては予約で無くなる場合もある。」
「場合によっては、希望でないジビエのときもある」
のだ、そうです。
命としての肉を扱ってらっしゃるのですね。
肉の扱い方、なるほどと思いました。
ごちそうさまでした(^人^)